バビロンの賢者
久しぶりの更新です。
日経新聞の広告欄で、前々から読みたいと思っていた『バビロンの大富豪』の新訳が出版されたと知り、すぐに買い求めました。(2つの出版社から相次いで出されていますが、小生が買ったのはかんき出版のほうです。)
内容は、バビロニア遺跡から出土した粘土板をもとに、経済的な自由を得るための知恵を物語風に説いた本です。いわく、収入の10分の1(借金ある者は10分の3)を貯蓄して投資すること、労働を友と思いしっかり働くこと、チャンスを逃さないこと、注意深く管理することなどが、物語を通して語られます。
なかでも、ラクダ商人タルカドの物語と、バビロンの商人シャッル・ナダの話が、とくに印象的でした。奴隷の境遇にまで転落しながら、自尊心を取り戻すために借金の返済に全力を尽くし、あるいはよく働いて主人に認められ、道が拓けるという話です。
アメリカ流の通俗的な成功哲学だと嗤うひともいるかもしれませんし、粘土板云々は著者の完全な創作かもしれません。書かれている内容もごく常識的なことです。
ですが、本書の魅力は、経済的自由に至る普遍的な真理を、物語を通してわかりやすく読者に語りかける点にあります。文体も平易なので、子供の啓発にも活用できると思います。
なお、自宅を所有すべきだと主張している点は、少し考えました。持ち家か賃貸かという論争もありますが、そもそも真面目に勤労する一般市民が住宅を持てないいまの日本は、8000年前のバビロンにも劣るような気がしてならないのですが。。。












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