なぜインデックス投資なのか
これまで何度か書いてきたように、投資の勉強にさして時間の割けない個人投資家にとってベターな(ベストかどうかわからないので)投資方法は、インデックス投資だと思います。具体的には、TOPIXなど株式時価総額を反映した指数に連動する投信やETFです。
最近はインデックス連動投信の種類も増え、かつコストも安くなっているので、ネットをつかえば簡単に国内外の株式及び債券指数に連動したポートフォリオを構築できます。期待リターンとリスクを計算するツールすら、簡単かつ無料で入手できます(制作者のご好意ですね)。
ただ、インデックス投資をする場合に、コスト以外にも留意しなければならないことがあります。それは、過去の数値から計算した期待リターンが、自分の投資期間(小生の場合は今後30年)で実現するかどうかは、誰にもわからない、ということです。
例えば、米国株式は過去100年間に、年平均9.5%(インフレ調整後は6.5%)のリターンをもたらしました。大恐慌や世界大戦などを挟んだにもかかわらず、名目で7年、実質でも約12年で、資産が倍になったわけです。
しかし、だからといって、次の100年も同じリターンが得られるとは限りません。20世紀は人類史上まれに見る経済成長をとげた世紀でしたが、21世紀も同じトレンドが描けるのか、地球環境問題や資源枯渇などを考えると、疑問符がつきます。
さらに、身近な日本経済の長期的な成長性については、どれだけ確信できるでしょうか。株式が年平均6%で成長するなら、小生が還暦を迎える2030年頃には、日経平均は6万円ほどになるはずですが。。。
要するに、過去のデータをどれだけいじっても、将来にわたる株式の期待リターンを求めることはできないわけです。そもそも過去の平均リターン自体、期間の取り方によって大きく変わります。
たしかケインズの言葉だったかと思いますが、平均自体が流動的であるにもかかわらず、過去の平均、あるいは「平均への回帰」を信頼することは、大きな危険をもたらします。
過去のデータをどれだけいじっても、所詮は過去のデータ。リスクとは、じつは未来のことに他なりません。
ただ、未来が不確実だからこそ、人間は生きられるという面もあります。確実な未来しかない社会では、人間は精神を病んでしまうでしょう。小生のようなリスク回避的な小人でも、やっぱり夢はもっていたいですから。
かつてA.スミスは、人間がギャンブルにはまる理由について、「大半の人間が持っている自らの能力への過大な自惚れと、未来に対する馬鹿げた夢」だと述べたそうですが、少なくとも後半部分については、インデックス投資にも当てはまるのかもしれませんね。












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